最終更新日:2024年11月26日
ここから本文です。
令和6年度納税表彰式が灘税務署で行われました。
この表彰式は、灘税務署、灘納税協会、灘納税貯蓄組合連合会の方々の主催で行われたもので、申告納税制度や税の正しい知識の普及のために功績があった方々が表彰されました。
受賞の方々は小・中・高校での租税教室や税に関する作文募集のほか、様々な形で長年にわたりご尽力されています。式典では来賓として出席させていただき受賞された方々にお祝いの言葉を述べさせていただきました。
式典の出席の数日前に、中学生を対象にした税に関する作文募集において灘区長賞を受けられた作品を読む機会がありました。その作品のなかでは、小学生の時にコロナ禍で税金の出張講座を受けられなかった心境や、怪我をされたご家族のお世話をするなかで、税金に関心を持ち始めたことが描かれたうえで税の大事さを実感したことが書かれていました。この作文を読んで表彰者の方々をはじめ関係者の方々のご尽力で行われている租税教育の「大切さ」を改めて感じました。
市政や区政も税収入のもとで運営されています。このように次代を担う子ども達を含め、地域社会の中で税の正しい知識の普及、納税の大切さを広く浸透させていただいている関係者の方々に感謝申し上げます。
また、この式典で出席された方々とお話させていただきましたが、税の分野に限らずそれぞれのお立場において灘区の地域のためにご協力いただいていることを今更ながら感じました。
今後ともこうした方々の力添えもいただきながら、灘区が住み続けたいまちであり続けられるように区役所としても取り組みを進めていきたいと思います。
福居洋美(公益社団法人 灘納税協会 理事)
ウオクニ株式会社(公益社団法人 灘納税協会 相談役)
株式会社戎工務店(公益社団法人 灘納税協会 代議員)
株式会社シマブンコーポレーション(公益社団法人 灘納税協会 代議員)
長谷川隆史(公益社団法人 灘納税協会 代議員)
今智也(学校法人海星女子学院 神戸海星女子学院中学校・高等学校 教諭)
神戸市立上野中学校
神戸市立成徳小学校
原文雄(灘納税貯蓄組合連合会 相談役)
灘区医師会主催の灘区民健康特別講座が灘区民ホールで開催されました。
主催者代表として岡田灘区医師会会長から冒頭に阪神淡路大震災から30年を迎え、今後予想される東南海地震に受け身ではなく立ち向かっていくという意識で今回の健康特別講座を企画されたというお話がありました。
そのあと第1部として私から「南海トラフ地震などの自然災害から命を守る」というテーマで基調講演をさせていただきました。講演のなかで、阪神淡路大震災当時に比べ防潮堤、砂防ダム、水道などの災害対策が整備強化され避難所についても改善が図られてきていることを説明させていただきました。このほか、灘区医師会、灘区歯科医師会、灘薬剤師会等と災害時の救護所運営や救急医療体制について連絡会を設け訓練も行っていることも紹介させていただきました。また、地域の「共助」の取り組みとして防災福祉コミュニティはもとより灘区では災害時要援護者支援団体も多く設けられており、区役所もサポートさせていただいていることなどもお話させていただきました。
ただ、南海トラフ地震が静岡県の駿河湾から宮崎県の日向灘までの広範囲に発生する可能性があることから救援物資等も含め様々な支援が必ずしもすぐに得られるとは限らないことを念頭に置いておく必要があります。各家庭の備蓄も3日間ではなく最近では7日間分を推奨するようになってきていますし、ご自宅の耐震化、家具の固定、ご家庭の避難場所の事前確認、防災情報のスマーフォン等による入手など「自助」の部分もお願いさせていただきました。
来場者の方々が真摯に私の講演に耳を傾けていただいていることが伝わってきており非常に有難く思いました。
第2部では「阪神淡路大震災の経験から未来へ」というテーマでパネルディスカッションが行われました。灘区の医療関係者、行政関係者の各パネラーの方々がそれぞれ当時の経験や今後に向けた思いをお話されました。会場に震災当時1,000人を超える方が市街地の病院に駆け込まれていた時の映像が映し出されていましたし、比較的被害が少なかった北側のエリア状況との違いがあったとのお話をされた方もおられ、大変印象的なパネルディスカッションでした。そういったお話を伺いながら迅速な情報共有と地域間の相互支援の大切さを改めて感じました。
第3部では、岡田灘区医師会会長の進行のもとで観客席の方々からも様々なご意見をいただきました。ご意見のなかには災害時の妊産婦へのサポートなど大変大事な指摘もいただきました。区役所でもしっかり問題意識を持っていきたいと思いました。また、第3部の後半では、会場全体で「しあわせ 運べるように」の合唱が行われました。すべてのプログラムを終了したところで椿田灘区医師会副会長の閉会挨拶が行われ灘区民健康特別講座が終わりました。
今回の灘区民健康特別講座のなかでは、広範囲にわたる災害が起きる可能性があることからDMAT(災害派遣医療チーム)やJMAT(日本医師会災害医療チーム)の支援が災害直後の超急性期(3日間)において難しい場合に備え、神戸市医師会では別途災害時の医療・救護に関わる医師チームD-Kometについて検討・準備を進めているとの紹介もありました。
灘区役所でも、今後とも灘区医師会、灘区歯科医師会、灘薬剤師会等の方々との連絡会や災害訓練を通じて救護所運営や災害時の救急医療についてより一層連携を深めていきたいと思います。
過去掲載の記事